今回は「意味報酬」について
インタビュー取材をしていて、ハイパフォ―マ―が活躍する組織に「意味報酬」の重要性を感じます。
この「意味報酬」とは一体何なのか?
・リーダーが面白いから
・このチームの雰囲気が良いから
・このコミュニティに刺激があるから
・自分が役に立っていると実感するから
・興味のあることを出来ているから
などなど、お金(経済報酬)以外の報酬を指します。
「報酬」と漢字では書きますが、あくまでも企業様が社員に提供するイメージで書いています。
先日、リワーキングチームのライターと話していて、仕事でどうなっている時が一番嬉しい時?と聞くと、「自分が成長していると強く体感した時」だと
うーん…確かに…そりゃそうでしょと…
働くとなると、社員は経済報酬(お金)を必ずもらえます。
最近感じることは、この「意味報酬」をうまく提供している企業ほど
優秀な社員が定着・活躍しています。実際に年収が下がっても、大手からNPOに行く人も最近増えていますもんね。
昔なら給与条件を上げれば、社員も定着しましたが、
最近はどうも「お金」だけではないようです。
とはいえ、取材をしていて感じることは、「意味報酬」と捉えている当事者は主体的に仕事をして自身の業務に意味付けをしています。
ですので、一方的に企業側が報酬として与えるような概念でもない気がしています…。このあたりは、相性もありますし本人の素養も関係するんでしょう。
今から500年前にも同じことを言っている人がいます。
ーイタリアルネッサンス期のマキャベリの「君主論」よりー
「金銭で雇うことによって成り立つ傭兵(ようへい)制度がなぜ役立たないについての問題だが、その理由はこの種の兵士たちを掌握できる基盤が、支払われる給金以外にはないというところにある」
シンプルに言うと、お金だけの関係はすぐに離れる可能性があると言う。
そんな話を友人経営者と飲みながら話していると、こんな答えがかえってきました。
社員の給料・家賃・税金を払って日々のトラブルにも対応しながら現場業務も経営も並行してやっている。俺がいるから社員を食べさせている。
それが俺にとっての「意味報酬」だ。
話を聞いて、「意味報酬」とは雇用する側が一方的に提供できるものでもないのかなと…
現実の問題として…
「意味報酬」を雇用する側、働く側が一緒に創っていければ良いですよね。